HISHIDA Masaharu菱田 雅晴 教授

東京大学文学部社会学科卒業、復旦大学に語学留学後、北京大学経済系進修生。日本貿易振興機構(JETRO)、駐中国日本大使館専門調査員、経済開発協力機構(OECD)コンサルタント等を経て、静岡県立大学国際関係学部教授、評議員、国際関係学研究科長等歴任。2004年から現職。

菱田 雅晴 教授01

研究者になろうと思ったきっかけは

論文、レポート、白書執筆等調査研究業務にどっぷり漬かっていましたが、「上から与えられる」ものとしてではなく、執筆テーマは自ら選べるだろうと期待したのがそもそものきっかけです。

菱田 雅晴 教授02

先生の研究テーマを教えてください

①. 現代中国論:現代中国政治社会分析

—組織集団としての中国共産党
—経済発展と政治社会体系へのインパクト
—国際社会との双方向接触による変容プロセス

②. 国家・社会論:State-Society framework 、社会コーポラティズム論によるアプローチ

—国家と社会の“共棲”関係;中間層,中間集団
—腐敗:マネー/パワートランスファー
—基層自治;基層選挙に見る自治と民主の可能性
—体制“外”存在としての宗教,宗族,黒社会

③. 政治社会発展論:移行期中国からのインプリケーション

—ポスト・コミュニズム理論
—移行期理論;民主化(制度化と定着)

研究のやりがい、醍醐味を教えてください

まさに動いている対象を「摑まえた、これだ!」と思った次の瞬間に当の現実に裏切られること!

菱田 雅晴 教授03

先生が考える大学院で学ぶことの意義は

共に考え、共にギロンすることで自らのテーマを深め、作品を完成させること。

先生の担当される講義の特色を教えてください

沈黙は金ならざることを体得し、如何に説得力ある「攻撃性」を身につけるか…を学んでもらおうと考えています。

先生の考える国際政治学とは

パワーと価値のせめぎ合いの中でのマルチアクターによる魑魅魍魎のフシギ世界を解き明かそうとする知的営為

お仕事以外ではどんな週末を過ごしていますか

かつてはシゴト以外のシュミ世界に没頭する週末を夢見ていましたが、最近の週末はシゴト世界からの浸食を受けています。

どんな学生に来てほしいですか

奇人・変人!野人・原人!