ホーム > 教授一覧 > 高橋 和宏
経歴:
1999年筑波大学第三学群国際関係学類卒業。2001年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。2004年筑波大学大学院国際政治経済学研究科修了、博士(国際政治経済学)。2004年から2011年まで外務事務官として外務省外交史料館に勤務し、外交記録公開や『日本外交文書』編纂を担当。2011年から2019年まで防衛大学校講師、准教授。2019年4月、法政大学法学部国際政治学科教授に着任。
主要研究業績:
『ドル防衛と日米関係 高度成長期日本の経済外交 1959~1969』(千倉書房、2018年)
『冷戦変容期の日本外交』(共著、ミネルヴァ書房、2013年)
日本政治外交研究Ⅰ・Ⅱ
日本外交史、戦後国際関係史、経済外交論
冷戦期の日米関係、国際経済秩序をめぐる日本外交
大学1年生のときに受けた日本外交史の授業がきっかけです。高校までに習った歴史の授業は年号や人名など点描で味気のないものという印象が強かったのですが、その授業では、日本の政治外交史上の個々の事象が線となり、面となり、立体感と臨場感と論理を持つものとして語られていました。学問とはこういうものかと感嘆したのを記憶しています。その面白さに惹かれ、ぼんやりとですが、外交史家という仕事を志すようになりました。
戦後期の日本外交史が専門で、現在は経済と安全保障の連関という視点から1960~80年代の日米関係を研究テーマとしています。日米両国の外交文書や経済官庁や政治家などが残した文書を用いて、政治・経済・安全保障の接点でどのような外交交渉や政策決定が繰り広げられたのかを研究しています。
いろいろなアーカイブに所蔵されている史料を読み解き、組み上げていくことで、交渉当事者にも見えていなかった外交交渉・政策決定過程の全体的な構図が見えてきた時には研究の醍醐味を感じます。
大学院の修士論文では、研究の問いを自分で設定し、それに答えを見つけます。その問いは探究するに値するものでなければなりませんし、結論は多くの人を納得させるものでなければなりません。自己対話や研究仲間との議論を通じて研究課題を解明し、一つの作品を作り上げるという経験は、想像以上に大変なものです。研究者を志望する方にとって修士論文は研究上のアイデンティティを示す最初の「証明書」なので、妥協の余地はないはずです。アカデミックな世界の外に羽ばたいていく方も、修士論文を通じて獲得できる論理的思考力はきっと役に立つと思います。
戦後日本外交に関する最新の研究成果を文献として、日本外交の軌跡を理解するとともにその問題点を議論していきます。受講生の関心に基づいて、一次史料を活用するための実践的な方法論も説明します。
私の専門は外交史なので、まずはさまざまな国際政治経済の展開を歴史的事実に基づいて理解することを重視します。そのうえで、現代の日本外交が国際関係のなかで果たすべき役割を多角的・論理的に考察したいと考えています。国際政治学には様々なアプローチがありますが、歴史的な感覚を養うことは国際政治を把握するためには不可欠ではないでしょうか。
週末は学会や研究会などに出席することが多いですが、休みの日は家族と過ごしています。また、時間のある時にはジョギングをしたりして、気分転換をしています。
①修士論文を妥協せずに書き上げる、②大学院修了後の進路のビジョン、という2点について、明確な目的意識を持った学生が来てくれることを期待します。