ホーム > 教授一覧 >熊倉 潤
経歴:
2009年東京大学文学部・歴史文化学科(東洋史)卒業、2011年東京大学大学院法学政治学研究科(旧ソ連政治史)修士課程修了。同研究科(国際政治)博士課程在学中の2012年から2016年にかけて、イェール大学、ロシア人文大学、中国北京大学に約1年ずつ留学。2016年同博士課程修了。日本学術振興会海外特別研究員・台湾政治大学客座助研究員、アジア経済研究所研究員を経て、2021年から法政大学。
国際地域研究(中国)I・II
中国研究、旧ソ連研究
中国とソ連の民族政策、中国と旧ソ連諸国の国際関係
中国とソ連の民族政策の比較を博士論文のテーマとしてとりあげました。特に、新疆ウイグル自治区とカザフスタン(旧カザフ共和国)を事例に取り上げ、それぞれの地域で中国とソ連がどのような統治体制を築いたのかを研究してきました。ここ数年は、現代に視点を移し、新疆ウイグル自治区の地域研究、中国と旧ソ連地域の国際関係なども研究しております。
まだ研究のやりがいや醍醐味が感じられほど熟練していませんが、これまで他の研究者も知らなかったようなことが、資料(史料)の読解を通じて、おぼろげながらわかってきたとき、また研究成果が将来に残る著書などのかたちになったときは、達成感を感じます。
大学院では、主体的に研究テーマを決めて、研究をすすめることになると思います。主体性が磨かれる点に大学院で学ぶことの意義があると思います。
中国語の文献講読をおこなっています。外国人留学生と日本人学生の双方が、それぞれ言語能力と社会科学の考え方を同時に鍛えられるような場でありたいと考えています。
私はまだ喝破できる境地に達していませんが、世界で起きている様々な現象を様々な角度から分析しようとする、非常に広がりのある、自由な学問分野であるように思います。
最近はオンラインの研究会や雑務、締め切りに追われて平日より忙しいと感じることが多いですが、たまに碁会所で囲碁を打って頭をリセットするようにしています。
個人的には、自由な考えの持ち主に来てほしいと感じます。私の分野では外国人留学生が多いようですが、日本に来て中国やその周辺の政治を学ぶことの目的は何か、自由に考えて、伸び伸びと学究生活を送ってほしいと思います。